「後藤の相方」と聞いて圧倒的多数が真っ先に思い浮かべるのが、フットボールアワーの岩尾望です。1999年のコンビ結成以来、2003年のM-1グランプリ王者獲得をはじめ、日本のバラエティ界を牽引し続けています。
もともと2人はNSC大阪校14期の同期生で、別々のコンビ(後藤は「エレキグラム」、岩尾は「ドレス」)で活動していました。当時、ドレスは若手屈指の実力派として頭角を現していましたが解散。その才能に惚れ込んでいた後藤が「こいつと組めば絶対に売れる」と確信し、岩尾を熱烈に口説き落としたことがフットボールアワー誕生の原点です。
一時期、ネット上では「楽屋で一言も喋らない」「目を合わせない」といった不仲説が頻繁に取り沙汰されました。しかし、当時の特番インタビューや自著・手記で語られた証言によると、これは不仲ではなく「お互いの領域を侵さないプロフェッショナルな距離感」に過ぎません。
象徴的なフット後藤と岩尾のエピソードとして、後藤がピンでのMC業で多忙を極めていた時期、岩尾は「後藤が番組を回しやすいよう、自分はあえて一歩引いて飛び道具に徹する」と周囲に語っていました。私生活でベタベタつるむことはないものの、カメラが回った瞬間に完璧な阿吽の呼吸を見せる関係性は、大人のビジネスパートナーシップの理想形と言えます。