内海海岸の象徴といえるのが、約2キロメートルにわたって弓状の美しい弧を描く「千鳥ヶ浜(ちどりがはま)」だ。「日本の渚百選」にも選定されているこの浜辺は、きめ細やかな白砂と海岸線に沿って続く松林が織りなす千鳥ヶ浜 白砂青松の風光明媚な景観を誇る。かつては歩くとキュッキュと音が鳴る「鳴き砂」の浜としても名を馳せ、素足で歩いても小石による痛みが少ない上質な砂質は今なお健在だ。
来訪前に多くの利用者が気をもむのが、内海海水浴場 水質 評判の実態だろう。愛知県環境局が毎年遊泳シーズン前(5月〜6月)および遊泳期間中に実施している水質調査データを確認すると、内海(千鳥ヶ浜)はふん便性大腸菌群数、COD(化学的酸素要求量)、透明度などの総合判定において、最高位の「水質AA」または良好な「水質A」を例年維持している。伊勢湾の奥部に近い立地から「水が濁っているのではないか」というネット上の書き込みも見受けられるが、公的な化学分析データが示す衛生基準は極めて高いレベルにある。
現地で水が濁って見える主な要因は、水質汚濁ではなく「極めて細かい白砂が波によって巻き上げられる物理現象」に起因する。遠浅の地形であるため、波打ち際では砂が水中に浮遊しやすく、視覚的な透明度が低く感じられがちだが、沖合へ少し進むと穏やかで澄んだ海水環境が広がっている。小さな子どもを安心して水辺で遊ばせられる衛生環境が、行政検査によって裏付けられている点は心強い事実だ。