最高峰の快適性と威風堂々たる存在感で市場を席巻するLLサイズミニバンですが、車両重量が2トンを超えるクラスの燃料事情はどうなっているのでしょうか。最新のアルファードヴェルファイア実燃費にフォーカスします。
アルファード・ヴェルファイア(40系)の2.5Lハイブリッドモデルは、WLTCモードで17.5〜17.7km/L(2WD)という堂々たるスペックを掲げています。実走調査における平均値は12.8〜14.2 km/L。この巨大な車格を考えれば、世界最高峰の高効率であることは間違いありません。旧型(30系)のガソリン車が街乗りで6〜8km/L程度に沈んでいたことを振り返れば、ハイブリッド化による恩恵は劇的です。
しかし、家計におけるミニバンガソリン代年間維持費という現実的なコスト計算を行うと、冷静な視点が必要になります。
年間1万kmを走行した場合、実燃費13.5km/Lのアルファードのガソリン代は約13万円です。対して、実燃費18.8km/Lのノア・ヴォクシーは約9.3万円、実燃費22.5km/Lのシエンタなら約7.7万円で収まります。その差額は年間で3万5,000円〜5万3,000円に達します。さらにアルファードクラスは自動車税(2.5L区分:年43,500円)や19インチタイヤ等の消耗品費用も跳ね上がります。「低燃費ハイブリッドだから維持費も安い」と短絡的に捉えるのではなく、トータルコストの構造差を理解しておく必要があります。