五色台を巡る狂騒は、行政や地元自治体にとっても頭の痛い問題となっている。瀬戸内海国立公園としての魅力をアピールしたい香川県庁や地元市町にとって、五色台は本来、健全な観光資源であるはずだ。しかし、「最恐心霊スポット」というレッテルが一人歩きした結果、夜間の違法駐車や深夜の騒音、廃屋への不法侵入といったマナー違反やトラブルが相次いでいる。
警察や自治体は防犯カメラの設置や夜間パトロールの強化を進めているが、心霊スポットとしての知名度が上がるにつれ、若者や配信者の流入を完全には防ぎきれていない。観光地としての振興と、過熱するオカルトブームに伴う安全対策や地域住民の静穏な生活の保護。行政はその狭間で難しい舵取りを迫られており、スポットの維持管理を巡る議論は今も続いている。