弥生町での日々の生活インフラは、大型商業施設に頼らない「堅実な下町型」の利便性に支えられています。買い物の中心となるのは、中野新橋駅・中野富士見町駅周辺の食品スーパー群です。
「マルエツプチ中野新橋店」「サミットストア渋谷本町店」、深夜まで営業している「オリンピック中野弥生町店」などが徒歩圏内に分散しており、一人暮らしの自炊派からファミリー層まで日常の買い出しで困る場面はまずありません。中野弥生郵便局や弥生区民活動センターといった行政インフラも中央部に配置され、生活の動線はコンパクトに完結しています。
特筆すべきは、弥生町3丁目に位置する川島商店街の存在です。昭和の活気を色濃く残すこの商店街には、精肉店、青果店、手作り惣菜店、昔ながらのベーカリーが並び、物価高の波が続く都内において驚くほど良心的な価格で食料品が手に入ります。
食べログなどのグルメデータを見ても、弥生町エリアには150件を超える個性豊かな飲食店が点在しています。知る人ぞ知る隠れ家カフェや本格町中華、夜遅くまで近隣住民で賑わう居酒屋など、外食派の単身ワーカーを飽きさせない奥深さがあります。現地取材で話を聞いた20代のIT企業勤務男性は次のように語ります。
「西新宿のオフィスまで自転車なら10分少々、歩いても30分弱で着きます。終電を逃してもタクシーで1,000円台。休日は川島商店街の惣菜を買って神田川沿いの遊歩道を散歩する生活が定着しました。都心に近すぎるのに、田舎の温泉街のようなゆったりした時間が流れていて、このギャップがやめられません」