フィジカルメディアの衰退は、Vシネマにとって終焉ではなく大いなる覚醒の引き金となった。現在、U-NEXTやAmazonプライム・ビデオといった大手動画配信サービスにおいて、Vシネマコンテンツはトップクラスの視聴維持率を誇るモンスターコンテンツへと変貌を遂げている。
数十話、時には数十作品に及ぶ長大なシリーズものは、定額制サブスクリプションの「ビンジウォッチ(一気見)」文化と驚くほど相性が良かった。レンタル店で1本ずつ借りる心理的ハードルが消滅した結果、ライト層が何気なく再生し、瞬く間にその中毒性に呑まれていく。アルゴリズムが新たな視聴者を呼び込み、かつて店舗の奥底に置かれていたアングラな作品群が、今やデジタルプラットフォームの収益を支える強固な柱として機能している。