2007年9月29日、東京・日比谷の日比谷スカラ座で行われた初日舞台挨拶。会場は超満員の観客と無数の報道陣で埋め尽くされていました。幕が上がると、そこに立っていた沢尻エリカ氏は、映画の中の清楚な女子大生姿とは180度異なる、緑のヒョウ柄ドレスに身を包み、ブロンドのエクステンションをつけたインパクトある装いでした。
登壇直後から腕組みをし、終始うつむき加減で視線を合わせようとしない異様な雰囲気が立ち込める中、司会を務めていた富永美樹アナウンサー(当時)からの質問に対し、次のような受け答えが交わされました。
映画で一番思い入れのあるシーンを尋ねられた際には「特にないです」と冷ややかに返し、舞台裏でキャスト陣にクッキーを焼いて差し入れしたエピソードを振られた瞬間、吐き捨てるように放たれたのが伝説の「別に」というフレーズでした。
重苦しい沈黙が広がる中、共演の竹内結子さんが機転を利かせ、終始柔らかな笑顔とプロフェッショナルな受け答えでステージ上の空気を必死に和らげようとした姿は、今なお関係者の間で語り草となっています。しかし、主演女優の頑なな態度は会場内のみならず、テレビカメラを通じて全国へと配信され、ワイドショー各局が一斉にトップニュースとして取り上げる事態に発展しました。
当時のネット掲示板やブログでは「あまりにも失礼だ」「プロ意識に欠ける」といった批判が殺到し、沢尻エリカの別に発言に対するネットの反応は瞬く間に炎上状態となりました。この騒動は単なる芸能ニュースの枠を超え、若者のマナー問題やタレントのモラルを問う社会現象として連日議論されることになったのです。