この疑惑が表面化したきっかけは、週刊誌によるスクープ取材だった。一方で、大手新聞やテレビ局がこの問題を事前に察知し、深く追及できなかったことに対する批判も根強い。ここに、現代の政治ジャーナリズムが直面している構造的な欠陥と限界が露呈している。
権力の深部に切り込むための調査報道がなぜ遅れたのか。記者クラブ制度や取材対象との距離感、さらには放送事業の許認可権を握る総務省と大手メディアとの複雑な関係性が、報道の腰を引けさせたのではないかとの指摘は多い。表に出なかった取材メモや伏せられた証言の中には、メディア自体が権力構造に組み込まれている現実が透けて見える。