いずも型護衛艦の空母化改修と現在地|F35B運用と2026年最新真相

いずも型護衛艦の空母化改修と現在地|F35B運用と2026年最新真相

いずも型護衛艦の空母化改修と現在地|F35B運用と2026年最新真相の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

同型艦でありながら、「いずも」と「かが」では改修の進め方や細部の仕様に明確な違いが生じています。最大の相違点は「艦首形状変更の施工タイミング」と「艦内区画の改修順序」です。

1番艦「いずも」は、2026年度に第1段階として耐熱塗装と黄色の誘導線を飛行甲板に施し、米海兵隊のF-35Bによる初着艦・発艦試験をいち早く実施しました。その実証データをフィードバックした上で、第2段階において艦首を四角形に成形する手法を取りました。対照的に2番艦「かが」は、2026年度からの第1段階改修において、初めから艦首部分を長方形に変更する大規模な船体切断・再構築工事を一挙に施工しました。

艦首を四角形(スクエア・バウ)に変更した理由は、飛行甲板前部で発生する気流の乱れ(乱流・タービュランス)を抑制し、F-35Bが短距離離陸する際の安全マージンと最大離陸重量を大幅に引き上げるためです。従来の先細りな台形形状では、離陸滑走時に主翼左右で揚力の不均衡が生じるリスクがありましたが、四角形化によって安定した滑走路面が確保されました。

項目護衛艦「いずも」(DDH-183)護衛艦「かが」(DDH-184)改修の目的・評価基準全長 / 基準排水量248m / 19,500トン248m / 19,500トン海自最大級の水上戦闘艦第1段階改修(施工内容)甲板耐熱処理、誘導線敷設艦首四角形化、耐熱処理、後方給油設備耐熱性と発着艦スペースの確保第2段階改修(施工内容)艦首四角形化、艦内区画の最適化艦内区画調整、運用システムの更新弾薬庫・燃料庫・整備設備の完全適合F-35B運用能力臨時・有事展開用(常時搭載せず)臨時・有事展開用(常時搭載せず)「多機能護衛艦」としての柔軟性維持
佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。