一方で、「20代・30代の頃から給与がほとんど上がっていない」「同世代の平均に遠く及ばない」と悩む40代も少なくありません。40代で給与が停滞するのには、明確な構造的原因があります。
第一に、年功序列制度の形骸化と役職ポストの枯渇です。かつてのように「年齢が上がれば自動的に昇給する」時代は終わり、成果主義やジョブ型雇用の導入によって、役職に就けない社員の基本給は40歳前後で頭打ちになる制度設計が一般的になりました。
第二に、所属企業の業績不振や低収益業界での固定化です。どれほど個人が優秀であっても、業界全体のパイが縮小している場合、昇給原資そのものが存在しません。
第三に、スキルの属人化とアップデート不足です。社内調整や社内特有の業務ルールに特化してしまい、外部の転職市場で通用する「汎用的な専門スキル」「マネジメント能力」「デジタルリテラシー」を磨いてこなかった場合、年収アップの交渉カードを持てなくなってしまいます。