MB氏が提唱するノウハウが支持される最大の理由は、これまで「センス」という曖昧な言葉で片付けられていた服装の選び方を、明確なルールとしてロジカルに体系化した点にあります。著書『最速でおしゃれに見せる方法』をはじめ、多くのメディアで解説されている理論の主軸は以下の3点に集約されます。
第1の原則が「ドレスとカジュアルのバランス」です。スーツに代表されるフォーマルな「ドレス」要素と、スウェットやスニーカーなどの「カジュアル」要素を「7対3」の比率でミックスさせることで、日本人の体型でも大人っぽく清潔感のある街着が完成するという考え方です。全身をカジュアルで固めると幼く見え、逆に全身ドレスでは仕事着のように見えてしまう問題を、客観的な数値基準で解決しました。
第2の原則は「シルエットの構築(I・Y・Aライン)」です。上半身と下半身のボリュームバランスを整えることで、体型を美しく見せる視覚効果を狙います。細身のトップスに細身のパンツを合わせる「Iライン」、ボリュームのあるトップスに細身のパンツを合わせる「Yライン」、タイトなトップスにワイドパンツを合わせる「Aライン」の3種類を基本とし、体型カバーと清潔感を両立させます。
第3の原則が「ボトムス(パンツと靴)の最優先」です。初心者がやりがちな「目立つトップスから買い集める」という買い方を否定し、まずは黒のスリムスラックスやダークトーンの革靴・細身スニーカーを揃えることを推奨。コーディネートの土台となる下半身を安定させることで、安価なトップスを合わせても全体の印象が引き締まるという実利的な戦略です。