正直みんな貯金はいくら?50代の平均値・中央値と貯蓄ゼロの現実

正直みんな貯金はいくら?50代の平均値・中央値と貯蓄ゼロの現実

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数字の背後にある生活の苦悩を浮き彫りにするため、取材現場や相談窓口に寄せられた当事者たちの告白に目を向けてみます。都内の大手メーカーに勤務する54歳男性(世帯年収約850万円)の手記には、高収入でありながら貯蓄ができない現代特有の罠が赤裸々に綴られています。

「周囲からは『大手企業で役職もあるから余裕だろう』と思われています。しかし実情は、私立大学に通う長男の学費と一人暮らしの仕送り、私立高校に進学した長女の授業料で、月々の手取りは毎月ほぼ底をつきます。さらに40代前半で購入したマンションのローン返済が月14万円。ボーナスが出ても教育費の年間一括払いや固定資産税で消え、通帳の残高は常に100万円を行き来しているだけです。定年まであと6年。通帳を見るたびに動悸が止まりません」(都内在住・54歳男性の手記より)

SNSやコミュニティ掲示板(Yahoo!知恵袋や5ちゃんねる等)でも、同年代の切実な声が数多く飛び交っています。「50代貯蓄ゼロは甘えなのか」「年収500万円、子育てを終えたら手元に何も残らなかった」といった投稿には、数千件の共感ボタンが集まります。地方在住の51歳女性は「50歳を過ぎてから義母の認知症介護が始まり、デイサービスやショートステイの費用負担が月6万円増えた。自分たちの老後どころか、今月の生活を維持するだけで精一杯」と声を震わせます。

取材の現場で相談員が語る共通項は「50代は誰しも真面目に働き、家族のために人生を捧げてきた人ばかりである」という点です。放縦な浪費によって困窮しているのではなく、家族のライフイベントを誠実に支えてきた結果として預金口座が空になっているという構造が、この年代の深刻な苦悩を物語っています。

森 瞳
著者

森 瞳

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