古書巡りと切っても切れない関係にあるのが、神保町名物のカレーカルチャーだ。欧風カレーの老舗からスパイシーなインドカレー、さらには創作スパイスカレーまで、400店以上ものカレー提供店がひしめく。「本を読みながら片手でスプーンを持って食べられる食事」として定着したという説がある通り、この食文化は出版業界の歴史と深く結びついている。
大手出版社や編集プロダクションが立ち並ぶこのエリアでは、締め切りに追われる編集者や作家たちがカレーを食べて精をつけ、喫茶店でアイデアを練り上げてきた。ひとたび路地に足を踏み入れれば、スパイスの芳香が食欲を刺激し、本を買い求めた後の空腹を優しく満たしてくれる。