一時のブームを越え、不可逆的なトレンドとして定着したヴァイナル・リバイバル。一般社団法人日本レコード協会が発表した最新データによると、国内のアナログレコード生産枚数および生産金額は10年連続で右肩上がりの増加を記録しており、音楽産業における確固たる一角を占めるに至った。
長年CDの減産に苦しんできた音楽パッケージ流通産業全体にとっても、アナログ盤の高単価かつ高いプレミアム性は強力な牽引力となっている。人気アーティストが新譜をLP形式で同時リリースすることはもはや世界標準。大判ジャケットの持つグラフィック作品としての美しさや、歌詞カードをめくる手触りを含め、体験型コンテンツとしての価値が評価されているのだ。