2017年のアニメ『笑ゥせぇるすまんNEW』放送時、大きな注目を集めたのが大平氏の後任問題だった。偉大すぎる先代の影に挑んだのは、『アーノルド・シュワルツェネッガー』の吹き替えや数々のアクションヒーローを演じてきた玄田哲章氏だ。
大平氏本人から生前「自分が演じられなくなった時は玄田さんに」と指名されていたというエピソードは有名だ。玄田版の喪黒は、大平氏への深いリスペクトを払いつつも、より重厚で、現代的な狂気を孕んだキャラクターとして結実した。名演の継承。それはアニメ史に残る感動的な瞬間でもあった。