Q1:噛まれた瞬間にあまり痛くなかったのですが、このまま放置しても平気ですか?
A1:放置はおすすめできません。噛んだ個体が小型だった場合や毒の注入量が少なかった場合、初期の痛みは弱く感じられます。しかし、牙に付着した雑菌による二次感染(蜂窩織炎)のリスクは依然として残ります。必ず石鹸と43度前後の温水で患部を洗浄・消毒し、市販の抗炎症外用薬を塗布して患部の状態を慎重に観察してください。
Q2:噛まれた痕が赤黒く硬い「しこり」になって残っています。針などで潰してもいいですか?
A2:絶対に針で刺したり指で無理に潰したりしないでください。そのしこりは膿ではなく、毒素に対する防御反応で皮膚組織が線維化した「結節性痒疹」や「肉芽腫」です。傷をつけると雑菌が入り化膿を悪化させ、消えない傷跡や色素沈着を残すことになります。自然に吸収されるのを待つか、改善しない場合は皮膚科で強力なステロイド外用薬を処方してもらってください。
Q3:夜間に噛まれて激痛がある場合、朝まで待たずに夜間救急外来を受診すべきですか?
A3:呼吸困難、全身のじんましん、めまい、嘔吐などのアナフィラキシー初期症状がある場合は、昼夜を問わず即座に救急車を呼んでください。局所の痛みと赤みのみであれば、まずは43度のお湯による温熱洗浄を15分間行い、ステロイド軟膏を塗布し、市販の鎮痛解熱薬(ロキソプロフェンやイブプロフェン)を服用して痛みをコントロールしながら、翌朝一番に皮膚科を受診するのが適切な手順です。