二人の関係の始まりは、決して急ごしらえのスピード婚ではありませんでした。アンガールズ田中 馴れ初めと出会いの背景には、実に10年以上の歳月にわたる伏線が存在します。
最初の出会いは、田中さんが30代半ばだった頃に開かれた知人同士の食事会でした。当時から互いに連絡先を交換してはいたものの、個別に頻繁な連絡を取り合う間柄には発展せず、連絡は完全に途絶えていました。転機が訪れたのはそれから約8年後、田中さんが偶然足を運んだ舞台の劇場においてでした。客席で奇跡的な再会を果たし、そこから自然な形で再びメッセージのやり取りが始まったのです。
その後、2021年12月、田中さんからの真剣な告白によって交際がスタートしました。当時、田中さんは最愛の母を亡くし、公私ともに深い悲しみと孤独の中に身を置いていました。そんな失意の底にあった田中さんを誰よりも静かに、温かく支え続けたのが彼女でした。この期間を共に過ごしたことが、田中さんに「この人しかいない」と覚悟を決めさせる決定打となったのです。
話題を呼んだアンガールズ田中 プロポーズの言葉も、彼の実直な人柄を雄弁に物語っています。場所は、かつて田中さんがテレビ番組の企画で数々の苦渋を味わってきた思い出の地、夜景が広がる晴海埠頭客船ターミナル付近。田中さんは自らのコンプレックスをさらけ出しながら、ストレートに想いを伝えました。
「こんな僕ですけど、結婚してください」
取り繕った美辞麗句ではなく、長年背負ってきた不器用さと弱さをすべて彼女の前に差し出す形で放たれたプロポーズに、彼女は笑顔で「はい」と即答したといいます。かつてバラエティで見せていた卑屈な姿とは対照的な、一人の男としての潔い覚悟が結実した瞬間でした。