湖池屋を奇跡のV字回復へ導いた佐藤章の正体!ヒット連発の経営哲学

湖池屋を奇跡のV字回復へ導いた佐藤章の正体!ヒット連発の経営哲学

湖池屋を奇跡のV字回復へ導いた佐藤章の正体!ヒット連発の経営哲学にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

テレビ東京系列の人気経済番組『カンブリア宮殿』でも特集され、大きな反響を呼んだのが、湖池屋をどん底から救った「新生・湖池屋」のブランディングと「KOIKEYA PRIDE POTATO(湖池屋プライドポテト)」の開発劇です。

佐藤氏が就任して最初に着手したのは、自社の原点回帰でした。創業者の小磯和三郎氏が1962年に日本で初めてポテトチップスの量産化に成功した歴史を掘り起こし、六角形の新しいコーポレートロゴを制定。社員たちに向かって「自分たちは安売りの下請けではない、日本産じゃがいもに誇りを持つパイオニアだ」というプライドを呼び覚ましました。

そして2017年2月に発売された「プライドポテト」は、従来のポテトチップスが「袋を破って無造作に食べるジャンクフード」と見なされていた認識を覆しました。日本産じゃがいもを100%使用し、温度の異なる油で3度揚げる独自の料理法を取り入れ、パッケージも高級感のある縦型スタンディングパウチを採用。価格は従来の1.5倍以上である約150円に設定したにもかかわらず、発売と同時に注文が殺到し、生産が追いつかずに一時販売休止に追い込まれるほどの社会現象を起こしました。

「お客様は安いものを求めているのではなく、払った価格以上の感動を求めている」。佐藤氏が打ち出したこの明快な仮説は、デフレマインドに縛られていた日本の食品流通業界に巨大な風穴を開けたのです。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。