事件から18年が経過した2015年、成長した元少年A本人が手記『絶歌』を無断で出版した。この出版は、事前相談のない一方的なものであり、被害者遺族だけでなく両親にも大きなショックを与えた。遺族の反対を押し切る形での出版に対し、世論からは激しい批判が巻き起こった。
両親は代理人弁護士を通じて「出版には一切関与しておらず、戸惑っている」旨のコメントを発表。長年かけて積み重ねようとしていた謝罪と対話の努力が、本人の自伝出版によって再び踏みにじられる格好となった。親としての無力感と、成熟しない元少年との決定的な溝が白日の下にさらされた瞬間だった。