『全力!脱力タイムズ』の屋台骨となっているのが、番組の進行役を務めるフジテレビ歴代女性アナウンサーと、コメンテーター席に座る文化人・俳優ゲストの驚異的な「ポーカーフェイス」です。
初代の春日由実アナウンサーから始まり、長年アシスタントを務めた小澤陽子アナウンサー、そして佐久間みなみアナウンサーらに至るまで、彼女たちに求められるのは一般的な情報番組のアナウンス力とは正反対のスキルです。目の前でどれほど馬鹿げたボケやハプニングが起きても、眉一つ動かさずに冷徹な原稿読みを完遂しなければなりません。
歴代ゲストとして登場する俳優陣(菅田将暉、有村架純、山田孝之、浜辺美波など)の演技力も見逃せない要素です。映画やドラマの番宣を兼ねて出演する彼らは、バラエティ特有の「お愛想笑い」を完全に封じられ、有田が仕掛ける不条理な設定を「真顔で受け止める共犯者」としての役割を完璧に遂行します。
視聴者のSNS上の反応を見ると、「あの俳優がここまで真顔でふざけ倒す姿はここでしか見られない」「笑いを堪えて口元がピクピクしている表情がたまらない」といった意見が目立ちます。真面目であればあるほど面白さが増幅するという、心理学的な「不一致の理論(緊張と緩和)」が極限まで計算されているのです。