スマートフォンを開けば、視線を引きつける料理動画が目に入る。YouTubeやInstagramでは、数々のインフルエンサーが独自のレシピを競い合うように投稿している。なかでも爆発的な人気を誇る料理研究家リュウジ氏のスピード感あふれるアレンジや、「伝説の家政婦」として知られるタサン志麻氏の手がけるフレンチの技法を取り入れた優雅な一皿は、瞬く間に万単位の「いいね」を集めた。
かつては「手抜き」と思われがちだった時短・節約レシピの枠組みは、いまや完全に解体された。カットトマト缶1缶と身近な食材で作る無水トマトカレーは、安価でありながら高級レストランに負けない深い味わいを生み出す。コスパとタイパ(タイムパフォーマンス)を両立させたい現代の家庭にとって、まさに救世主のような存在なのだ。