家電・調理器具業界を牽引するトップメーカーも、硬くなったご飯のリカバリー方法について積極的な発信を行っている。近年、炊飯器の火力や圧力制御技術は飛躍的に進化しているが、水加減のミスや長時間の保温による乾燥といった手違いまでを完全に自動で回避することは難しいためだ。
業界を代表する象印マホービンやタイガー魔法瓶の知見によれば、炊飯器の保温機能で乾燥してしまったご飯には、「釜全体への均一な水分補給と再加熱」が最も効果的だとされている。2026年現在の最新上位モデルでは、蒸気孔からの熱気循環を利用して水分を均一に行き渡らせる保温モードも登場しているが、従来型の炊飯器であっても基本的なレスキュー手順は変わらない。
メーカーが推奨する代表的な手法は、内釜のご飯全体に小さじ1〜2杯のぬるま湯を均一に回しかけ、全体を優しくほぐしてから「早炊きモード」や「再加熱ボタン」を押すことだ。密閉状態の炊飯器内で発生する高温蒸気が、パサついた白米の表面から内部へと速やかに浸透し、短時間でふっくらとした食感を取り戻すことができる。