ゲーム「グリードアイランド」のクリアを目指すプレイヤーたちを長年にわたって欺き、裏で糸を引いていた「ボマー」の正体こそがゲンスルーだ。一見すると冷静で協力的なプレイヤーを装いながら、裏では膨大な犠牲者を仕留めるための罠を仕掛けていた。彼の本性が明かされた瞬間の衝撃は、読者に強いトラウマと絶望を植え付けた。
ゲンスルーの念能力の最大の特徴は、その極めて苛烈な制約と誓約にある。具現化系および放出系の複合能力とされる「一ツ罪(カウントダウン)」は、対象者に直接触れながらキーワードである「ボマー」と言い、自らの能力の仕組を相手に詳細に説明することを発動条件とする。この「説明義務」という一見すると不利な制約をあえて課すことで、爆発の威力を極限まで高めるという巧みなシステムを作り上げているのだ。
心臓の鼓動とともにカウントが刻まれ、ゼロになれば体ごと吹き飛ぶ。この精神的拷問とも言える恐怖のカウントダウンこそが、彼を単なる能力者ではなく「最悪の爆弾魔」たらしめた要因である。