「静かの海」は誰が決めた?月の地名に隠された物語と命名ルール

「静かの海」は誰が決めた?月の地名に隠された物語と命名ルール

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月面を見上げたとき、誰もが一度は耳にする「静かの海」や「風の海」。水など一滴も存在しない乾燥した大地に、なぜ「海」という名前がついているのか。そして巨大なクレーターや山脈の名は、誰がどのような基準で名付けているのだろうか。

その答えを握っているのが、世界の天体命名を一手に統括する国際天文学連合(IAU)だ。1919年に設立されたこの組織は、混乱を極めていた月面マップの統一に乗り出し、厳格な命名ルールを定めた。例えば、広大な暗い平原には「気象」や「心境」を表す言葉(静けさ、晴れ、嵐など)を当てる。一方でクレーターには、すでに亡くなった著名な科学者、探検家、芸術家の名前を冠するのが鉄則だ。生きている人物の名が刻まれることは絶対にない。厳格で厳粛なこの手続きを経て、初めて公式な地図へと刻み込まれるのだ。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。