現在、広島県廿日市市に位置していた広島紅葉カントリークラブの敷地は、ゴルフ場としての機能は完全に停止しており、コース内への一般プレイヤーの立ち入りはできません。クラブハウスや進入路などの設備は経年変化による風化が進み、往時の賑わいは完全に失われています。
当ゴルフ場が閉鎖に追い込まれた最大の要因は、バブル経済崩壊に伴う預託金償還問題とプレイ人口減少のダブルパンチにあります。1970年代から1980年代のゴルフブーム期に開発された多くのゴルフ場と同様、広島紅葉カントリークラブの経営会社(広島紅葉開発など関連法人)も多額の預託金債務を抱えていました。
1990年代後半以降、ビジター単価の下落や若年層のゴルフ離れが進む中で収益性は急激に悪化。会員からの預託金返還請求に対応しきれなくなり、民事再生法などの法的整理手続きを余儀なくされました。スポンサー探索や事業再生の試みも行われましたが、抜本的な黒字化の目途が立たず、最終的に営業休止・完全閉鎖という苦渋の決断に至ったのが倒産の真相です。