仮に実写プロジェクトが現実のものとなるとすれば、従来の日本映画の製作規模を遥かに超える莫大な予算が必要となる。ここで浮上するのが、グローバル展開を強みとするNetflixなどの海外動画配信大手とのパートナーシップ構想だ。
現在の日本映画産業における標準的な邦画の制作費は数億円規模だが、海外のハイエンドドラマやファンタジー巨編では1エピソードに10億円以上が投じられることも珍しくない。『鬼滅の刃』に登場する凄惨な鬼の造形や、異次元の空間表現、ダイナミックな剣術エフェクトをリアルに表現するためには、ハリウッド基準の高度なVFX技術と莫大な資金力が不可欠だ。
世界的なIPとしての価値を最大限に発揮するため、ハリウッドのVFXスタジオとの協業や、グローバル配信を前提とした日米共同製作のようなスキームが組まれない限り、ファンを満足させる実写映像の実現は難しいと言えるだろう。