顔の皮膚の厚さは平均してわずか約2ミリ、最外層の角質層に至ってはラップ1枚分(約0.02ミリ)ほどしかありません。確かに「皮膚が薄いのは生まれつき」という遺伝的要素や、色白で皮脂分泌が少ない体質は存在します。しかし、臨床現場や美容相談の場で急増しているのは、大人のスキンケア習慣が引き起こす後天的な皮膚の菲薄化(ひはくか)です。
最も大きな落とし穴が、スクラブ洗顔やピーリング、美顔ローラーの乱用、そして日々の強いパッティングによる物理的摩擦です。角質を取り除くケアをやりすぎると、肌を守るべき角質層が削られ、未熟な細胞が表面に押し出されてしまいます。さらに、洗浄力の強すぎるオイルクレンジングで皮脂膜を根こそぎ奪う習慣も、肌の厚みを損なう引き金になります。「洗う・塗る」の工程で皮膚を強く引っ張る癖がある人は、自らの手で肌を薄く追い込んでいる可能性があるのです。