移転統合にまつわる最大の盲点は、新病院の受診ルールが旧北光記念病院の初期段階と比べて「高度医療機関仕様」へと明確にシフトしている点です。「昔から診てもらっている病院だから」と予約なしで直接窓口を訪れると、長時間待機を余儀なくされたり、当日の受診自体が困難になったりするリスクが存在します。
特に注意すべきは紹介状(診療情報提供書)の有無による初診時選定療養費の取り扱いです。200床以上の地域医療を支える中核病院では、国の医療費適正化方針に基づき、紹介状なしで初診を受診した場合に通常の保険診療費とは別に数千円から1万円規模の特別料金が加算されます。旧北光記念病院の患者であっても、治療が一旦完了して期間が空いている場合やかかりつけ医からの新たな紹介でない場合は、この対象になり得ます。
また、アクセスと駐車場の利用方法についても事前のシミュレーションが欠かせません。新病院は札幌駅・苗穂駅方面からのアクセス利便性に富む一方、都心部特有の朝夕の幹線道路混雑が発生します。広大な駐車場が整備されているものの、入出庫のピーク時には周辺道路の混雑に巻き込まれる恐れがあるため、公共交通機関の活用や時間に余裕を持ったスケジュール設定が推奨されます。