第二次世界大戦中、危険な航海を続ける商船員や米海軍兵士を支える目的で設立されたUSS。その日本における重要拠点が本牧にある。かつて米軍住宅地「ベイサイド・コート」が広がり、フェンスの向こう側に豊かなアメリカ文化が輝いていた本牧エリアの記憶を、現在に伝える数少ない生きた遺構だ。
壁面を埋め尽くす歴代艦艇のプラーク(記念盾)や、色褪せたヴィンテージポスター。カウンターの傷一つひとつに、荒波を越えてきた男たちの語らいが刻まれている。派手なテーマパーク演出ではない。長年の航海史が自然と積み重なって生まれた本物の重厚感が、訪れる者を無言で圧倒する。