インターネット上のゴルフコミュニティでは、依然として「三浦技研はハンディキャップ一桁のシングルプレイヤー以外は手を出してはならない」といった言説が散見されます。しかし、現代のクラブフィッティングと製品設計の観点から見れば、これは明白な誤解です。
第一の盲点は、近年の三浦技研が中空構造のIC-602やワイドソールのCB-302を開発した背景を見落としている点です。現代の設計思想は「難易度の高いクラブを腕でねじ伏せる」ことから「洗練された美しいヘッドでスイングの再現性を高める」方向へ完全にシフトしています。プロレベルの打感を享受しながら、最新の寛容性テクノロジーを享受できる選択肢は十分に整っています。
一方で、見逃されがちな真の注意点も存在します。それは「軟鉄の硬度管理とロフト・ライ角の狂いやすさ」です。極上の打感を生む高密度な軟鉄素材は、裏を返せば外部からの衝撃に対してデリケートであることを意味します。練習場での打ち込みを重ねるうちに、ゴルファー自身のスイングの癖やマットへの打ち込みによってライ角が徐々に狂っていくケースは珍しくありません。三浦技研の真価を維持するためには、最低でも半年に一度、信頼できる工房でロフト角とライ角の定期計測・調整を行うメンテナンス意識が不可欠となります。