首すわりに関して、多くの保護者が陥りやすい最大の誤解は「縦抱きで抱っこしているときに頭がグラグラしない=首すわり完了」という思い込みです。
抱っこ紐の密着度が高い場合や、大人の胸元に顔を埋めている状態では、大人の体幹が物理的な支え(添え木)の役割を果たしてしまっているケースが多々あります。この状態を首すわりと誤認し、生後3ヶ月半ばでいきなり首すわりおんぶ抱っこ紐のモードに切り替えてしまうと、大人の視野から外れた背中で赤ちゃんの気道が圧迫されたり、急な揺れで頚部に深刻な負荷がかかったりする重大なリスクを生みます。
また、「首すわりが遅いと発達障害や運動機能障害なのか」という過剰なネット言説も散見されます。しかし、首すわり遅い理由の多くは、頭部の重量が平均より重い体質や、うつ伏せ遊びの経験頻度、単なる筋緊張の発達ペースの違いによるものです。疾患に起因するケースは極めて限定的であるため、ネットの極端な情報に惑わされず、健診の場で専門医の触診を受ける姿勢が不可欠です。