オンラインコミュニティやSNS(X、掲示板、知恵袋)では、脳内多動に長年苦しんできた当事者たちの切実な体験談が数多く報告されています。それらの生の声を集約・分析すると、定型発達の人には想像しがたい特異な日常の実態が浮かび上がります。
【ネット上に寄せられた当事者たちの生々しい声】
- 「頭の中にブラウザのタブが100個開いていて、そのうちの3個から大音量で別々のBGMが流れているのに、どのタブから音が鳴っているのか自分でもわからない状態」(20代後半・ITエンジニア)
- 「会議の冒頭で『プロジェクト』という単語を聞いた瞬間、高校時代の文化祭の準備を思い出し、そこから昨日の晩ご飯の味付けに思考が飛び、気づいたときには会議が終わっていた」(30代・営業職)
- 「『瞑想をすれば落ち着く』と言われてマインドフルネスを試したけれど、静けさの中に放り込まれると頭の中の独白がメガホンで叫ばれるようになり、逆にパニックになった」(40代・事務職)
脳内多動のネットの反応と体験談を総覧すると、共通しているのは「サボっているわけではないのに、著しくエネルギーをすり減らしている」という悲痛な叫びです。他者からは「ぼーっとしている」「集中力がない」と誤解されがちですが、当事者の頭の中は休むどころか、常にフルマラソンを全力疾走しているような過密状態にあります。この認識ギャップが、自己肯定感の極端な低下や二次障害(抑うつ・不安障害)を引き起こす大きな要因となっています。