ドラッグストアの店頭で「リンデロン」の名を冠した市販薬を見かけ、医療用と同じものだと誤認する消費者が後を絶ちません。しかし、処方薬のリンデロンVGと市販薬のリンデロンVsには明確な成分の違いが存在します。
市販薬として販売されている「リンデロンVs(軟膏・クリーム・ローション)」には、主成分であるステロイド(ベタメタゾン吉草酸エステル)は同濃度で配合されていますが、抗生物質(ゲンタマイシン)は一切配合されていません。つまり、赤みや腫れを引かせる抗炎症効果は同等であるものの、すでに掻き壊してジュクジュクしている傷口や、細菌感染を起こしている患部に対する殺菌・抗菌力は市販のリンデロンVsにはないということです。
現在、ゲンタマイシンを含むリンデロンVGそのものは要指示医薬品(処方箋医薬品)に指定されており、医師の処方箋なしにドラッグストアで購入することはできません。化膿を伴うひどい虫刺されや、掻き壊して水ぶくれが破れたケースでは、自己判断で市販薬を塗るのではなく、医療機関でVG軟膏を処方してもらうのが確実な選択肢となります。