1999年に放送されたNHKの連続テレビ小説『すずらん』でヒロインを演じ、一躍全国的な人気女優となった彼女。圧倒的な表現力と透き通るような佇まいは高く評価され、続く2001年の映画『Unloved』でも数々の賞に輝くなど、演技派としての地位を不動のものにした。
しかし、芸能界の第一線で活躍し、かつてワイルドビジョンなどの事務所に所属しながら多忙な日々を送る裏で、精神的な苦痛はピークに達していた。カメラの前で見せる完璧な微笑みと、楽屋に一歩戻った瞬間に襲いかかる強烈な不安感。脚光を浴びれば浴びるほど、実家との歪んだ関係性がもたらすトラウマが重くのしかかり、心身のバランスを崩していくスパイラルから抜け出せずにいた。