フルマラソンの目標タイムを決定する際、根拠のない願望でペースを設定してはなりません。直近のハーフマラソン自己ベストや、オンラインの「マラソンペース計算ツール」(リーゲルタイム計算式等)を活用した客観的裏付けが必要です。
一般的に、ハーフマラソンのタイムからフルマラソンの予測タイムを割り出す指標として「ハーフのタイム × 2 + 10〜15分(スタミナ型ランナー)」あるいは「ハーフのタイム × 2.1〜2.15(スピード型ランナー)」が用いられます。
- サブ3達成の基準:ハーフマラソン 1時間24分〜25分台
- サブ3.5達成の基準:ハーフマラソン 1時間38分〜40分台
- サブ4達成の基準:ハーフマラソン 1時間50分〜53分台
- サブ4.5達成の基準:ハーフマラソン 2時間03分〜06分台
スマートウォッチのペースアラート機能を活用し、設定した巡航ペースより1kmあたり±5秒以上ズレた場合にバイブレーションで警告を受け取る設定にしておくことも、集団心理に惑わされない有効な防衛策です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
ランナーの走歴、筋力、メンタリティによって最適なレース展開は異なります。自身の適性を見極めて戦略を選択してください。
【イーブン〜ネガティブスプリットを強く推奨するランナー】
・几帳面で時計のラップ管理を冷静に行えるタイプ
・過去のレースで30km以降に大失速した苦い経験を持つ人
・月間走行距離が150km以上あり、単独走でのペース感覚が身についている人
【ポジティブスプリット(前半先行型)の採用に慎重になるべきランナー】
・レース本番の高揚感でテンションが上がりやすい初フル〜3回目の挑戦者
・直近3ヶ月で30km走を一度もこなせていないスタミナ不足のランナー
・目標タイムに対する走力がボーダーライン上にあり、一発逆転を狙おうとしている人