現地を取材すると、富士急行線の運行状況は観光需要の爆発的な増加に伴い、特定の駅と時間帯に負荷が集中している実態が浮き彫りになります。特に顕著なのが「河口湖駅」と「富士急ハイランド駅」の2拠点です。
河口湖駅では、富士山五合目行きバスや河口湖周遊バスへの接続結節点となっているため、午前9時から11時、夕方15時から17時にかけて駅前広場および改札口が国内外の観光客で埋め尽くされます。SNS上でも「河口湖駅の切符売り場に30分並んだ」「コインロッカーが朝一番で全滅していた」といった声が多数報告されています。
一方、富士急ハイランド駅では、パーク開園前(午前8時半〜9時半)の到着列車と、閉園直後(17時〜19時)の上り大月方面列車に凄まじい乗車集中が発生します。夕方の上り普通列車は満員電車状態となり、大月駅でのJR中央線乗り換えでも階段付近が混雑します。公式サイトが配信するリアルタイムの「運行状況」をスマートフォンでこまめに確認し、遅延が発生していないかを把握する自衛策が欠かせません。
こうした混雑を優雅に回避する手段として熱烈な支持を集めているのが、富士山麓電気鉄道が誇る「富士山ビュー特急」の予約利用です。木材を贅沢にあしらった1号車(特別車両・定員制)は、事前予約によって確実に着席でき、ゆったりと車窓の富士山とドリンクサービスを堪能できます。週末に設定される「スイーツプラン」は早期に埋まる人気ぶりですが、通常特急運用時の特別車両券(900円)であれば、数日前でも確保できるケースが多く、混雑回避の切り札となります。