商工会議所を一言で定義するなら、「商工会議所法」という特別法に基づいて設立された地域総合経済団体です。全国に515カ所設置され、地域の商工業者によって構成される民間色の強い公益法人であり、行政機関そのものではありません。上部組織には日本商工会議所(日商)が存在し、ビジネスパーソンにおなじみの日商簿記検定試験や販売士検定などの資格認定事業、国への政策提言などを精力的に展開しています。
ここで多くの事業者が混同するのが「商工会」との違いです。両者は似たような看板を掲げていますが、設立の根拠法から管轄する地域、組織のミッションに至るまで明確な棲み分けがなされています。
都市部で登記している企業や開業した個人事業主であれば、日常的に接触するのは商工会議所となります。大企業の経営層が名を連ねる会頭や副会頭のポストを見て「敷居が高い」と敬遠する創業者もいますが、実務を司る事務局では、従業員ゼロ名の個人事業主から売上高数百億円の地元トップ企業までをフラットに支援する土台が整っています。