離婚後の生活苦と子育てのプレッシャー、芸能活動の再開による精神的ストレスが重なっていた1988年頃、彼女の人生を暗転させる出来事が起こります。信頼していた知人を通じて紹介された自称「拝み屋」「霊能者」の女性による洗脳と詐欺被害の真相は、後に本人がテレビ番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!』などで赤裸々に告白し、日本中に衝撃を与えました。
「神様の声が聞こえる」「あなたの前世のカルマを落とさなければ子どもたちに災いが及ぶ」といった巧妙な心理誘導により、彼女の判断力は徐々に奪われていきました。最初は数万円の祈祷料から始まった要求はエスカレートし、預貯金、宝石類、高級車、さらには自宅マンションの売却資金にまで及びました。
被害総額は実に約5億円に達し、子どもたちの将来のための学費や生活費までもが吸い上げられました。金策が尽きた際には、拝み屋側の指示でヘアヌード写真集『幻惑』の出版を決断させられ、その契約金・印税すらも詐欺グループに巻き上げられるという極限状態に追い込まれたのです。
この地獄のようなマインドコントロールから脱出する契機となったのは、周囲のマネジメント関係者の強い介入と、母親の異変を肌で感じ取っていた長女・辺見えみりらの存在でした。詐欺グループの首謀者が逃亡し、現実を突きつけられた彼女は深い絶望と自己嫌悪に陥りましたが、「子どもたちのためにもう一度生き直す」と誓い、長い年月をかけて再起を果たしました。