一般層にモササウルスの恐ろしさを強烈に刷り込んだのが、映画『ジュラシック・ワールド』の描写です。しかし、劇中でホオジロザメをひと呑みにし、水面から豪快に跳躍する巨獣と、ジュラシックワールド モササウルス 実在の姿には少なくない演出上の脚色が存在します。
最大の相違点は「体長」と「皮膚の質感」です。映画内のモササウルスは全長25〜30メートル以上を思わせる怪獣級のサイズで描かれ、背中にはワニのような突起状の鱗(皮骨板)が並んでいます。しかし実在したモササウルスは、流水抵抗を極限まで抑えたサメのような微細なウロコに覆われ、流線型の滑らかな流体ボディを持っていました。背中のトゲやゴツゴツした装甲は、観客の視覚的恐怖を煽るためのクリーチャーデザインに過ぎません。
また、同系統の巨大首長竜としてしばしば比較されるのがリオプレウロドン クロノサウルス 違いです。かつて海外ドキュメンタリー番組の演出で「全長25メートル」と過大表現されたリオプレウロドンはジュラ紀後期のプリオサウルス類であり、近年の研究による実際の体長は5〜7メートル級と判明しています。実在のサイズとしては、白亜紀に巨大化したクロノサウルスの方がひと回り以上大型でした。