膀胱炎の腰痛は腎盂腎炎のサイン?見逃せない危険症状と受診目安

膀胱炎の腰痛は腎盂腎炎のサイン?見逃せない危険症状と受診目安

膀胱炎の腰痛は腎盂腎炎のサイン?見逃せない危険症状と受診目安とは一体何なのか? 背景や要点を簡潔に解説します。

ネット上の質問サイトやSNSで頻繁に見られるのが、「腰痛はあるけれど熱はないから膀胱炎の悪化ではないはず」「左側(あるいは右側)だけ腰が痛むのは姿勢のせいか」という誤解です。しかし、医療現場の臨床実態では、発熱がないからといって安全とは言い切れません。

第一に、「熱なし」の初期腎盂感染が存在します。体力や免疫状態、あるいは解熱鎮痛成分を含む風邪薬や頭痛薬を併用していた場合、熱がマスクされてしまい、腰の鈍痛や重さだけが自覚症状として現れるケースがあります。微熱程度であっても、細菌感染が腎組織へ波及し始めている初期段階である可能性は十分に考えられます。

第二に、「片側(左側または右側)の腰痛」は腎臓の構造上、ごく自然に起こります。腎臓は左右に1つずつ存在するため、細菌の上行が左側の尿管で起これば左腰が、右側なら右腰が強く痛みます。また、尿路結石が尿管に詰まり、そこで細菌が繁殖して腎盂腎炎を併発しているケースでは、激しい片側の背部痛が走ります。

痛む側の背中(ウエストの少し上、背骨の両脇)を手のひらでトントンと軽く叩いた際、体奥にズーンと響く痛み(CVA叩打痛)がある場合、発熱の有無にかかわらず腎臓の病変を強く疑う必要があります。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。