節分の豆を食べる際、何よりも厳重な注意を払わなければならないのが乳幼児の窒息・誤嚥(ごえん)事故です。
消費者庁や日本小児科学会は、「奥歯が生えそろわず噛み砕く力や飲み込む力が未発達な5歳以下(特に3歳未満)の子どもには、炒り大豆やピーナッツなどの硬い豆類を絶対に与えないこと」を強く呼びかけています。気道に豆が入ると、水分を吸って膨らみ気管を塞いでしまう恐れがあり、最悪の場合は命に関わります。
小さな子どもがいる家庭では、豆まきには小袋入りのたまごボーロや柔らかいスナック菓子を代用し、食べる際も年齢に合った安全な食品を選ぶ徹底が不可欠です。
また、日本国内の地域差に目を向けると、北海道・東北・信越地方や九州の一部地域では、大豆ではなく「落花生(殻付きピーナッツ)」をまいて食べる文化が主流です。雪の中にまいても拾いやすく、殻に守られているため衛生的に食べられるという生活の知恵から広まりました。殻付き落花生を食べる場合も、食べる数は「さや(殻)の数」ではなく「中の豆の粒数」で数えるのが一般的です。