2008年、デビュー曲「home」の大ヒットにより、木山は『NHK紅白歌合戦』への初出場を果たした。胸に手を当てて真っ直ぐに歌う姿は、年末の風物詩として国民の記憶に強く刻まれている。
当時の音楽業界において、現役会社員がメジャーの最前線でチャート上位を席巻し、紅白の舞台に立つことは極めて異例だった。有給休暇を取得して音楽番組やリハーサルに参加する姿がドキュメンタリー番組でも特集され、共感を呼んだ。
スポットライトを浴びても決して浮き足立つことなく、地に足をつけた生活者としての視点を保ち続けた。その実直さこそが、リスナーが彼の歌声に絶対的な信頼を寄せる最大の要因である。