かつてオンライン対戦のロビーを開けば、12人中10人以上が「ワルイージ+ハナチャンバギー」で埋め尽くされる異様な光景が日常でした。いわゆる「ワルイージ一強」時代です。当時のワルイージは準重量級に属し、高い最高速を維持しながら細身の車体で視認性が良く、当たり判定の面でも隙がありませんでした。しかし、この画一的なメタゲームに終止符を打ったのが、任天堂が配信した大型アップデート(Ver.2.3.0)でした。
ワルイージ一強衰退の経緯は、公式による大胆な性能調整が発端です。アップデートでは、長年不遇とされていた軽量級〜中量級キャラクターのミニターボ値や加速性能が底上げされた一方、猛威を振るっていた一部カスタムの優位性が相対的に引き下げられました。さらにマシンフレーム側でも性能が見直され、長らく頂点にあったハナチャンバギーの独占状態にメスが入りました。
その激動のパワーバランス再編を経て台頭したのが、現在もトップメタとして語り継がれるヨッシーくまライド環境の現在です。中量級に属するヨッシー(同性能枠のキャサリン、ピーチ、デイジー等を含む)に、ミニターボ値と操作性に優れる「くまライド」や「ねこクラシカル」、そして定番の「ローラータイヤ」を組み合わせるビルドが瞬く間にトッププレイヤーの間で定着しました。
このカスタムは、ドリフトの旋回半径が極めてコンパクトでありながら、ウルトラミニターボまでの到達速度が最速クラスという突出したアドバンテージを持ちます。被弾後の立ち直りも素早く、激しいアイテム戦に巻き込まれても即座にリカバリーが可能。かつての力任せな直線番長スタイルから、精密なドリフト操作でアドバンテージを積み上げる緻密な環境へと完全に移行を遂げました。