美装工事を依頼、あるいは積算する際、最も気になるのが費用相場です。建築業界における美装工事の費用は、主に「平米(㎡)単価」または職人1人あたりの工数を示す「人工(にんく)出し」で計算されます。
国土交通省の公共建築改修工事標準単価や民間工務店の見積もりデータを集約すると、延床面積あたりの相場レンジは以下の通りです。
- 新築美装 平米単価:250円〜600円/㎡(床面積基準)
- 一般的な木造新築戸建て(延床30坪/約100㎡):約35,000円〜65,000円
- マンション新築竣工清掃:戸あたり25,000円〜50,000円(専有面積による)
- 賃貸原状回復美装(空室清掃):1R・1Kで18,000円〜28,000円、2LDK・3LDKで45,000円〜75,000円
- 職人1名の人工単価:18,000円〜26,000円/日(地域・夜間割増により変動)
平米単価に幅があるのは、現場の状況によって求められる作業難易度が激変するためです。吹き抜け天井が存在して高所ローリングタワーや脚立作業が必要な現場、無垢材や大理石など特殊な天然素材が多用されている高級住宅では、使用するケミカル(薬品)や人員配置のコストが跳ね上がり、単価も上限付近で推移します。
近年は働き方改革による工期の厳格化と人件費の高騰を受け、極端なダンピング(買い叩き)を行っていた元請け会社が見直され、品質を担保できる正規の単価設定へと回帰する傾向が強まっています。