インターネットの普及とSNSの隆盛は、この事件の「終わらなさ」に新たな拍車をかけた。かつて紙面やテレビの中だけで消費されていた写真やプライベートな情報が、デジタルアーカイブとして永遠に漂流し続けることとなったからだ。
検索エンジンにキーワードを入力すれば、何十年も前の出来事があたかも「今起こった話題」のように閲覧できてしまう。真犯人が捕まっていないというミステリー性と、被害者の生前のセンセーショナルなエピソードが合流し、アルゴリズムによって繰り返しレコメンドされる。死者のプライバシーは、デジタル社会の中で今なお更新され、消費され続けているのだ。