俳優・ARATAの名を世間へ決定的に刻み込んだ作品といえば、2002年公開の映画『ピンポン』のスマイル(月本誠)役です。
窪塚洋介演じる主人公・ペコと対照的に、感情を表に出さず卓球を「暇つぶし」と冷徹に捉える難役を完璧に体現しました。「ロボット」と揶揄されながらも内側に熱い葛藤を抱えるスマイルの姿と、眼鏡越しに見せる冷ややかな美貌は、公開から20年以上が経過した今も映画ファンの間で語り草となっています。
さらに同年に公開された豊田利晃監督の映画『青い春』への出演でも、短い登場時間ながら強烈なインパクトを残しました。若い頃に出演したドラマや映画で見せたエッジの効いた存在感は、単なるビジュアル先行のモデル出身俳優という偏見を完全に吹き飛ばすものでした。