事件の舞台となったのは、独自の接客スタイルで人気を博していた秋葉原の耳かき専門店。被害者となった江尻摩耶さんは、指名率トップを誇る看板従業員だった。そこに客として現れたのが、当時41歳だった菅野勝美である。最初はごく普通の客に過ぎなかった菅野は、次第に江尻さんへの執着を強め、店に通い詰めるようになる。
しかし、店側からの出入り禁止措置や被害者本人の拒絶によって、その好意は急速に刃へと変わった。警視庁による捜査で判明した容疑者の行動は、極めて計画的かつ冷酷だった。出刃包丁やハンマーを用意した菅野は、早朝の住宅街へ潜入。江尻さんとその祖母を容赦なく襲い、命を奪うという最悪の悲劇を引き起こしたのだ。