介護保険で訪問看護を利用する場合、費用は全国一律の介護報酬単位数に基づいて算出され、自己負担割合(原則1割、所得に応じて2割または3割)に応じた金額を支払います。訪問看護の自己負担額と費用相場は、看護師の訪問時間や事業所の加算状況によって変動します。
一般的な訪問看護ステーション(看護師)によるサービス提供の場合、1回あたりの自己負担額(1割負担、1単位=10円地域換算の概算)は以下の水準が目安です。
・20分未満:約313円
・30分未満:約470円
・30分以上1時間未満:約821円
・1時間以上1時間30分未満:約1,125円
ここに、夜間・早朝訪問加算(25%増)、深夜加算(50%増)、24時間対応体制加算、緊急訪問看護加算などの各種加算が合算されます。定期的に週2回(各1時間程度)利用した場合、月額の自己負担額は約8,000円〜1万5,000円前後に収まるケースが主流です。
留意すべきは、区分支給限度基準額と訪問看護の関係です。介護保険には要介護度ごとに1カ月間に保険適用で利用できる上限単位数が定められています。訪問介護(ヘルパー)やデイサービス、福祉用具貸与などを過密に組み込んでいる場合、訪問看護を追加することで限度額をオーバーする危険が生じます。基準額を超過した分は全額自己負担(10割負担)となるため、ケアマネジャーと緊密に計算をすり合わせなければなりません。
一方、訪問看護が週何回まで利用可能かという点について、介護保険では制度上の明確な回数制限はありません。ケアプランの支給限度額の範囲内であれば週何回でも設定可能です。ただし、医療保険に切り替わった場合は「原則週3回まで」(別表第7該当者や特別訪問看護指示書の期間を除く)という日数縛りが発生するため、制度ごとの特性を見誤らない注意が求められます。