自宅にある常備薬として知名度の高い「オロナインH軟膏」や市販のニキビ用塗り薬を、綿棒で鼻の中に塗ろうと考える方も多いはずです。しかし、市販薬の使用には慎重な判断が求められます。
オロナインH軟膏などの殺菌消毒薬は、皮膚の浅い傷や軽度の吹き出物には一定の効果が期待できるものの、鼻腔の奥深くにある粘膜面への使用は原則として推奨されていません。粘膜は皮膚よりも吸収率が高く刺激を受けやすいため、薬剤によってかえって粘膜あれを起こすリスクがあります。
どうしても受診までの応急処置として市販薬を使う場合は、鼻の入り口付近の皮膚部分に限定し、抗生物質が配合された外用薬(ドルマイシン軟膏やテラマイシン軟膏など)を清潔な綿棒で薄く塗布する程度にとどめる必要があります。それでも2〜3日使って改善しない、あるいは痛みが悪化する場合は、市販薬での対処を即座に中止してください。