広大な北海道を自由に移動したいという動機からレンタカーを選択する旅行者が後を絶ちませんが、現地警察やロードサービス関係者が冬期に最も警鐘を鳴らしているのが「冬の北海道レンタカー 事故の危険性と真相」です。
本州の非降雪地域からのドライバーが陥る最大の認知バイアスは、「4WD車でスタッドレスタイヤを履いていれば安全」という根拠のない過信です。北海道警察の事故統計によると、冬季の観光客によるスリップ事故や路外逸脱事故は、むしろ4WD車両で多発しています。4WDは「発進時のトラクション」には優れていますが、「制動距離(止まる距離)」においては2WD車と物理的にほとんど差がありません。
特に危険なのが、濡れたアスファルトのように黒く光る「ブラックアイスバーン」です。薄い氷の膜が道路表面を覆ったこの状態では、制動距離は乾燥路面の10倍以上に達することがあります。さらに、地吹雪によって視界が数十センチ先まで遮られる「ホワイトアウト」に見舞われると、道路の境界や前走車のランプすら判別不能となり、多重衝突や立ち往生に巻き込まれるリスクが跳ね上がります。
JR北海道の特急列車網や都市間高速バスが整備されている札幌・小樽・旭川・函館といった主要観光エリアにおいては、冬期のレンタカー利用は極力避け、公共交通機関を軸に据えるのが最も合理的かつ安全な判断基準です。